胃カメラ検査とは
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道や胃の状態を観察する検査です。
口からの検査を経口内視鏡、鼻からの検査を経鼻内視鏡と言います。
大腸カメラ検査とは
大腸カメラ検査とは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を観察する検査です。
前処置で下剤を飲み、大腸内の便をきれいにしてから検査を行います。
通常、20~30分程度で検査は終了します。
大腸ポリープ等は、大きさや性状にもよりますがその場で切除することも可能です。
胃カメラ検査
Gastroscopy
こんな症状はありませんか
- 胃がん検診の結果が「要精密検査」だった
- 最近胃のあたりが痛い
- 食欲がない
- 体重が減った
- 胃がもたれる
- 胸やけがする
こんな時は、まずは一度、外来受診をおすすめします
ご自身では「胃がおかしい」と思っていても、実は、肝臓やすい臓、胆のうなどの症状である場合があります。
医師の診察後、必要な場合には、胃カメラ検査や超音波検査(エコー)、血液検査などを行います。(同一の日に予約も可能です)
当院は、『苦痛の少ない』胃カメラ検査を目指しています
経鼻内視鏡がおすすめです
- 最近では鼻から細い内視鏡を挿入する「経鼻内視鏡」が主流です。
- 経口の胃カメラ検査に比べて、のどを通るときの違和感がかなり少ないため、鎮静剤は使いません。
- 胃カメラ検査が不安な方におすすめです。
経口内視鏡は鎮静剤の使用が可能です
- 当院では、患者様のご希望により鎮静剤(注射)を使用しております。鎮静剤を使用することで、楽に内視鏡検査を受けることが可能です。しかし、検査後、鎮静剤の作用が弱まるまで約1~2時間くらいベッドで休む必要があります。
- 鎮静剤を使用しての検査後は、自動車や自転車の運転はできません。
- 「胃カメラ検査は初めてでとても不安」という方におすすめです。
当院は鎮静剤以外にもいろいろな工夫をしています
- 医師や看護師の声掛けや必要に応じて背中さすり
- リラックスするためのBGM
- アロマの香り
アロマに関しては、唾液アミラーゼというストレスの指標を用い、当院で研究を行いました。その結果、アロマの使用により検査中の患者様のストレスが緩和されることが分かり、学会にて発表しました。(2015年10月、日本消化器内視鏡学会) - 検査前の麻酔の工夫
口からの胃カメラ検査の場合、検査の前処置にてのどの麻酔を行います。その際、麻酔薬の入った氷をなめてもらいますが、ぶどうジュースを混ぜた氷を使用し、麻酔薬の苦みを緩和しています。
ぶどうジュースには酸の強さによって色が変化する性質があり、胃カメラで観察した際に、胃酸の強さも把握できることが分かりました。これにより、胃の粘膜の見た目の状態だけでなく、機能的な情報を得られます。これについての研究も当院で行い、論文として発表しております。(Gastroenterological Endoscopy 54巻6号,P1853-1856)
ご予約の流れ【胃カメラ検査】
1
外来受診
医師が診察した上で、内視鏡検査が必要と判断した場合に検査を予約します。
胃カメラ検査を希望する場合は、診察時に医師へご相談ください。
※健診の2次検査(要精密検査)の方は電話予約が可能です。
また、定期検査の方(医師から胃カメラの指示が出ている場合)も電話予約が可能です。
2
検査予約
看護師と検査をする日程を決め、予約をします。
検査についての説明があります。
3
検査前日
21時以降は食事をしないでください。
水分摂取は当日の検査2時間前まで可能です。
4
検査当日
水分摂取は検査2時間前まで可能です。
予約した日時にご来院ください。
診察券、検査説明用紙、同意書を受付に提出してください。
胃カメラ検査実施日(予約制)
- 月~金曜日の午前
- 第1・3・5土曜の午前
胃カメラ検査時の注意点
- 検査前日の21時以降は食事をしないでください。検査当日の検査2時間前までは水分摂取可能です。
それ以降は禁飲食となります。タバコも禁止です。 - 経口糖尿病薬は当日の朝分は内服中止となります。
- インスリンを投与している方は、当日の朝投与分は中止となります。
- 抗血栓剤は通常通り内服してください。
大腸カメラ検査
Colonoscopy
こんな症状はありませんか
- お腹が痛くなることが続いている
- 便秘や下痢が続いている
- 便が細くなった
- 便に血がついていた、下血した
こんな時は、まずは一度、外来受診をおすすめします
医師の診察後、必要な場合には、大腸カメラ検査や血液検査などを行います。(同一の日に予約も可能です)
当院は、『苦痛の少ない』大腸カメラ検査を目指しています
- 不安の強い方は鎮静剤や鎮痛剤の投与も必要に応じて行いますのでご相談ください。鎮静剤を使用した場合は、検査後、鎮静剤の作用が弱まるまで約1~2時間くらいベッドで休む必要があります。
- 大腸カメラ検査の後は、検査中の送気のためお腹が張りますが、明和セントラル病院では「炭酸ガス送気」を使用しております。通常の空気と比べ検査後のお腹の張りが非常に少なく患者様への負担が少ないことが特徴です。
当院は鎮静剤や送気ガス以外にもいろいろな工夫をしています
- 医師や看護師の声掛けや必要に応じて背中さすり
- リラックスするためのBGM
- アロマの香り
アロマに関しては、唾液アミラーゼというストレスの指標を用い、当院で研究を行いました。その結果、アロマの使用により検査中の患者様のストレスが緩和されることが分かり、学会にて発表しました。(2015年10月、日本消化器内視鏡学会)
ご予約の流れ【大腸カメラ検査】
1
外来受診
医師が診察した上で、内視鏡検査が必要と判断した場合に検査を予約します。
大腸カメラ検査を希望する場合は、診察時に医師へご相談ください。
※大腸カメラ検査は検査食と下剤を事前にお渡しする必要があるため、事前に一度受診が必要です。
2
検査予約
看護師と検査をする日程を決め、予約をします。
検査についての説明があります。
検査食や下剤を持ち帰ります。
※便秘気味の方は予約時に申し出てください
3
検査前日
昼食と夕食は検査食(コロミル)を食べていただきます。
21時頃、下剤(ピコスルファートナトリウム)を飲みます。
4
検査当日
早朝より消化管ガス駆除薬(ジメチコン内用薬)、下剤(マグコロール散)を飲みます。
下剤服用後、水のような便が数回排泄されます。
これ以降は食事をしないで下さい。水分摂取は検査1時間前まで可能です。
予約した日時の10分前までにご来院ください。
診察券、検査説明用紙、同意書を持参し、受付にて提出してください。
大腸カメラ検査実施日(予約制)
- 月~金曜日の午後
大腸カメラ検査時の注意点
- 検査の前処置や検査食の説明が必要なため、検査前に一度来院していただき、検査予約をする必要があります。
- 検査前日の昼より検査食を食べるなどの準備がありますので、正確な検査のために病院の指示を守ってください。
- 経口糖尿病薬は当日の朝分は内服中止となります。
- インスリンを投与している方は、当日の朝投与分は中止となります。
- 抗血栓剤は通常通り内服してください。
よくあるお問い合わせ
Q & A
内視鏡検査について
-
当日、胃カメラ検査はできますか?
-
可能ですが、その日の検査の状況により大変お待たせしてしまったり、当日検査を受けられない事もあります。
基本的には、ご予約をお勧めしています。
-
胃カメラ検査は電話で予約が可能ですか?
-
健康診断の二次精査や定期の胃カメラ検査(事前に医師から指示が出ている場合)はお電話でのご予約が可能です。
ご本人様希望や体調不良等の場合は、一度外来受診をしてください。医師が必要と判断した際は検査予約をいたします。
-
大腸カメラ検査は鎮静剤を使用してもらえますか?
-
大腸カメラ検査や経口胃カメラ検査時に鎮静剤の使用は可能です。
ただし、鎮静剤使用後は車や自転車の運転ができないため、送迎か公共機関を利用してご来院していただく必要があります。
多くの方は鎮静剤を使用せずに検査ができております。ご不安な方はご相談ください。