胃カメラ

検査可能日
月~金曜 午前
土曜日:第1、3、5土曜 午前

検査の前に診察を行います。鎮静剤を使った検査をご希望の方は当日お車や自転車の運転は出来ません。検査前日21時まで食事摂取可能です。当日朝7時までは水分摂取は可能です。その後は禁飲食となります。経口糖尿病薬は当日朝は内服中止となります。インスリンを投与している方は当日朝の投与は中止となります。抗血栓剤は通常通り内服してください。  胃がん検診の結果が「要精密検査」となった方は「胃カメラ」を行ないます。最近胃のあたりが痛い、食欲がない、体重が減った、もたれる、胸焼けがするなど症状がある方はまず一度外来を受診することをお勧めします。御自分では「胃がおかしい」と思っていても実際は肝臓やすい臓、胆のうなどの症状である場合があります。予約医師が診察し必要な場合には超音波検査、血液検査などの追加検査も胃カメラと同じ日に予定することが出来ます。  当院の胃カメラは患者さんの御希望により鎮静剤(注射)を使用しております。鎮静剤を使用するとより楽に内視鏡検査を受けることが可能です。しかし検査後鎮静剤の作用が弱まるまで約1から2時間くらいベットで休む必要があります。「胃カメラは初めてでとても不安」という方は鎮静剤の使用をお勧めします。最近では鼻から細い内視鏡を挿入する「経鼻内視鏡」が主流になっています。通常の胃カメラにくらべて喉をカメラがとおるときの違和感はかなり少なく、鎮静剤も不要です。不安のつよい方にはおすすめです。 明和セントラル病院の胃カメラは「楽」に検査を受けていただけるよう鎮静剤以外にもいろいろな工夫をしています。それは看護師や医師の患者様への声掛けや必要に応じた背中さすり、リラックスのためのBGM、それからアロマなどです。特にアロマに関しては唾液アミラーゼというストレスの指標を用い当院で研究を行いました。その結果アロマの使用により患者さんのストレスが緩和されることがわかり学会で発表しました。(2015年10月、日本消化器内視鏡学会)

さらに検査だけにどとまらず検査の前処置にも工夫しています。口からの内視鏡の前にはのどの麻酔を行います。この際、麻酔薬の入った氷を舐めてもらいます。このときに苦味があるためぶどうジュースを混ぜた氷を使用し苦味を緩和しています。ぶどうジュースには酸の強さによって色が変化する性質があり、カメラで観察したときに胃酸のつよさも把握することができることがわかりました。これにより患者さんの胃の粘膜の見た目の状態だけでなく機能的な情報も得られます。これについての研究も当院にて行い論文として発表しております。(Gastroenterological Endoscopy 54巻6号, P1853-1856)